神さまの願い、
 
 
 
 おや?あの時の少年たちだ。
 
 


やあ!君たち偶然だね。
「レイ兄さん」
 あの時の、本当に偶然ですね、どこかにお出かけですか?
「農家のおじさん」
 うん、今日は寺院にお参りさ、
「レイ兄さん」
 ふーん、
 
 




「農家のおじさん」
 そうそう、明日農作業の仕事があるけど働きに来てくれるかい?
 



「レイ兄さん」
ハイ、行きます。 
 






そうかい、真面目な君たちがきてくれると助かるよ 
 
「農家のおじさん」
それじゃ明日 
「レイ兄さん」
わざわざありがとうございます。
「パル婆さん」
良かったね、仕事ができたね。
「レイ兄さん」
こないだは畑に入って迷惑かけたのにありがたいよ。
「サン君」
やさしいね、あのおじさん。
 









「サン君」
ねえ、パル婆さん、僕たちは全然寺院にお参りに行くことが
ないけれども 神様から見捨てられることないの?
「レイ兄さん」
そういえばそうだよな、どうなの?
「パル婆さん」
そう思うのも分かるよ。でも、私はこう思うの、神様は狭い寺院の
中にだけおいでなのではない、世の中の善良な人、欲に染まらない
そんな人たちのそばにいて守護して見守ってくださっている。と
ね。そうした愛と喜びが神様のお好みなのさ、
だから、ごらん、こんな婆さんでもレイやサンのような良い子を授けり
ささやかな幸せを得ていると信じているよ。私にはレイもサンも神様からの
贈り物なのさ、
 
「サン君」
そうか、そうなの? 
 







 そうだ、そう思うと何故か行者さまに会いたくなって
しまったね、しばらく会ってないから行ってみよう!
 
   





ちょつと行者さまのところに行ってくるね!
「パル婆さん」
夕飯まで帰ってくるんだよ、
「サン君」
ハーイ 
 
続きをおまちください